designershome’s blog ~デザイナーズホーム~

専業主婦から不動産・建築の会社を起業したおばさんの話

いつも正しくは生きられません!

f:id:designershome:20220217225943j:plain

失った15年余りのブログ・がんばれ女社長・の逃がした魚を取り戻すべくブログの更新が止まりません。

 

年代が行ったり来たり 一貫性が無いのは、お話ししたいことがたくさんあって過去の記憶が一気に戻ってくるからです。

 

前々回のブログにあった、私のどん底40代 始まったばかりの不惑の初め。

少しの明かりが見えて来ていたこと。

 

ある日夫は、二種免許を取得すると言って幕張の免許センターに飛び込みで行きました。

・・あ!!・・

ここで幸せ玉1個❤

一発合格してきました。

しかもそこに来ていたスカウトマンにスカウトされ、東京の某大手タクシー会社に就職を決めてきました。

すぐに戴いたお祝い金20万円は目もくらむような大金でしたが・・・すぐなくなりました・・・・・。

 

以来夫は25年間雨の日も、風の日も1日も休むことなく、一言の愚痴も言わず働き続けてくれました。

話は又飛びますが、進行性癌が見つかって退職の挨拶に行ったとき、始めて夫のロッカーを見せてもらいました。

小さな小さなこの箱の中に、夫の25年分の愚痴や、涙が詰まっていると思うとこの時は夫に顔を見せないように息を殺して泣きました。

一度ポツンと。。。

「夕べ ゼネコン時代の同僚を乗せたよ。  随分出世したみたいだったよ・・・。」

顔を伏せて声はかけなかったと。話してくれた事がありました。

 

確かに夫は他人には理解されない不器用とも少し違う・・・特性をもっていました。

サラリーマンなんて土台無理なひとです。

私もずっとそれが理解できず、夫からの愛情を感じることも出来ずいつも孤独を感じていましたが、これが理解できた頃・・・そうもっとずっと後ですが。

私はこの夫を世界1幸せな夫にしようと誓いました。

 

いつの頃からか少しずつ私たち夫婦の中で夫と妻の位置が変わってきていました。

一度に二つの事が出来ない夫と一度に何もかもやろうとする私。凸凹コンビは離婚するのしないのと言いながら、お互いの位置を確認しあい強い夫婦に生まれ変わっていきました。

 

いつも正しくありたいと思いながら、人は正しくばかりいきられません。

ほんの緩いカーブは、曲がっていることさえ気が付かず 気が付けば一周していることがあります。

人生もしかり。

曲がっていることが大嫌いな人も いつの間にか曲がっていることに気が付かず、でも他人から見たらやっぱり間違っていることもあります。

私の人生は曲がり曲がり真っすぐ・・・。

今はサリーと言う愛犬と二人の娘たち、三人の孫たちに囲まれ・・・それ以上に、手がけた大勢のお客様は私の息子になり娘になり

季節の果物 季節のお花 クリスマスのプレゼント・・と掛けた愛情が何十倍になって帰ってきました。

 

寂しくはありません。

でもやっぱり上手に生きられなかった夫や、心ならずも傷つけてしまった人への贖罪の気持ちは大きいと思います。

 

おばちゃん40代突入。

建築家さんデビューはまだまだ先の事です。