designershome’s blog ~デザイナーズホーム~

専業主婦から不動産・建築の会社を起業したおばさんの話

我が家の終戦・戦没者慰霊巡拝に寄せて

毎日 北の戦争の話から目が離せません。

争いの原因などわかるはずもありませんが。

 

北のロシア・北朝鮮・中国  他にも世界中で血が流れています。

私は、戦争を知らない戦後の子供です。

 

日本は核を持たず、永遠に戦争を放棄した国。私はこの国はずっと安全な幸せな国と信じて生きてきました。

しかし・・・人生の後半に起きている数々の世界の惨劇に、ハタと考え込んでいます。

 

以前に書きましたが、4年前に 「戦没者慰霊巡拝」で マーシャルギルバート諸島

キリバス タラワ島等の 東太平洋慰霊巡拝に行かせていただきました。

 

マーシャル・マジュロからヤルート ミレ タラワの島々の巡拝。総勢25人 恐らく最後の巡拝団になるでしょう。

なぜなら、遺族も高齢化して希望者も年々少なくなって、私の様に姪とか甥が半数以上になっているからです。

多くの祖先が、玉砕し、又は餓死した島々でした。

驚いたのは、戦後多くの戦死者の遺骨がそのままになっていることでした。

大砲や、戦車は勿論多くの遺骨が深い海の底・・・又は飛行場の滑走路の下に眠ったままです。

なぜ戦後70年以上も父、夫、息子の亡骸を持ち帰り弔えなかったのか?

私は素直な疑問をもって帰って来ました。

 

戦後、日本は先の大戦を日本の過ちとして処理され、一部の戦犯の死によって総括しました。

そして、私たちは 平和を望む国民として世界に宣言し、過ちは二度と繰り返さないと誓いました。

しかし、今世界の現状と日本の置かれた立場を考えるに 今までの日本人の正義や常識は通じなくなっていることにみんなが気が付き始めています。

自分たちが、戦いを放棄すれば攻め込んで来る国はありませんか?

差し出した握手を振り払い殴りかかって来る事もあるかもしれません。

 

私の考えなど 大したものではありませんが。昭和28年生まれの平和な時代のおばちゃんが 自分の頭で考え 自分で出した答えは・・・こんなことです。

既成の概念は捨てなければならない事。

そしてバブルを越えて平和を享受してきた私たちの、先の大戦に対する総括が出来ていなかったこと。

過去を置き去りにして手に入れた幸せが、もう限界にきていること。

 

すでに語り尽くされていますが、戦後はまだ続いています。  その延長線の上の今日の一日です。

どうか他国の戦が早く戦が終わりますように・・・。

 

2日も掛けて 行かなければ到着しない国で私の伯父は異国の海の底か滑走路の下で今も待っています。

DNAの提供が済みました。 願わくは 私の生きている間に伯父の遺骨が見つかり我が家の終戦がきますように!

  

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