designershome’s blog ~デザイナーズホーム~

専業主婦から不動産・建築の会社を起業したおばさんの話

ブログは匿名に限る

台風13号が正に今通過中です。

関東は直撃で記録的大雨が観測されました。

長い長いブログ停止期間を鬱々と過ごし、「何かを書けば誰かを傷つける。」

やはりブログは匿名の方が良さそうです。

コロナの留目をさすように相続のゴタゴタに巻き込まれ、長いスランプを過ごしました。

「無理が通れば道理が引っ込む」・・・のモデルの様な事件でした。

 

何とか仕事も落ち着きを取り戻し、同じ轍を踏むまいと心機一転歩き始めました。

日々の面白かった事・悔しかった事・不動産ならではの小さなお話を又書き綴っていこうと思います。それにしても今日の雨。

道なき道に川が出現。

こんな感じです。



ルージュ・シャンソンは人生!

昨日はシャンソン歌手「ルージュ」のカオリンと岡ちゃんのコンサートに行きました。

新型コロナの為に3年も会えなかったこのお二人。

人生のドラマを見せてくれます。

カオリンは若くして離婚を経験し、一人息子の「せかいだいすけ」さんを世に送り出しています。

彼はいつも自由で世界を旅しながら素敵な絵を描いています。

ママのカオリンも又自由で シャンソンを歌いながら「ミュゼット」と呼ばれるアコーデイオンを演奏しながら キーボード奏者の岡ちゃんとデイユオを続けています。

 

私は・・・いつもカオリンはジプシーの様だと感じていました。

シャンソンのふるさとは勿論フランスだけれど、ジプシーはスペイン?。

よくわかりませんが、根底に流れる何物にも縛られずに凛とした生き方がどこか日本人離れして謎めいて素敵です。

 

昨日のコンサートは少し刺激的で・・・いつもとは違いました。

 

岡ちゃんは4~5年前にパーキンソン病を患っています。

すでに足元が定まらず支えなくして歩けない所迄病状は進んでいました。

彼のこんな姿を見るのはとても辛かったけれど・・・。

彼は這ってもこの会場に来ると、当日の病院をパスして片道4時間余りの道を駆けつけてくれました。

 

まるで親子の様なこのお二人は又お二人にしか分からない人生を生きていて。

岡ちゃんはキーボードの天才です。   音を造るのです。

しかし、病気の為にもうキーボードに触る事が出来ません。座っていることももうままならないのです。

その昔 カオリンが岡ちゃんの才能にベタぼれしてカオリンの専属奏者になってもらった経緯や、実は今はお母さんと娘の様に片寄せ合って暮らしていることを知りました。

 

昨日の岡ちゃんは、長時間の椅子に耐えきれず前のめりに倒れこみました。

観客が息をのんで見守る中・・・演奏は中断したのです。

身体を支えきれず、キーボードに倒れこんだ岡ちゃん。

思わず駆け寄ったカオリンに「続けなさい!」と手で押し返した岡ちゃん。

 

相方が心配でなかなか歌いだせませんでしたが・・・・。

やがて、カオリンはマイクを持って歌い出します。

世界に飛び出していった一人息子の為に書いた曲が流れた時  私は号泣です。

カオリンはもう後ろの岡ちゃんを振り向きませんでした。

 

顔をあげて歌い出し、いつものように「Ave Maria」を歌って終わりました。

歌い終わってやっと岡ちゃんの元に駆け寄って口元にジュースやら角砂糖やら突っ込んでいましたが、岡ちゃんはとてもうれしそうに微笑んでいました。

 

もし、カオリンが豪邸に棲みマネージャーに自分の管理を任せ、悠々自適の生活をしていたなら、私の目から感動の涙は出なかったでしょう。

肩寄せあった二人のジプシーは私に様々な事を教えてくれました。

 

人は孤独の中で生きて、苦しい事・悲しい事・それぞれ持っているけれど、誰かと誰かが支え合い助け合って生きているんだ・・・・。と

 

コロナから苦しい事ばかりの私の毎日にカオリンと岡ちゃんは生きる事の意味を教えてくれたと思っています。

愚痴を言わず 私も前を向いて歩こう!!!・・・と思ったその夜・・・。

 

又も理不尽なクレームに悩まされ、今日はクレーム処理に時間を費やしました。

でも、何か元気です。

引き渡しから8年も過ぎた今、トイレの詰まりは施工ミスだと言いがかりをつけられ、切れずに対応して、無事解決したのはルージュのカオリンと岡ちゃんの御かげです。

 

今年の10月またお会いしましょう。

 

 

 

 

トラブル巻き込まれ屋さん

去年の母の日の贈り物の百合の花が、何の手入れもない庭に咲きました。

ひたすら心をなだめてくれます。

 

住まいの終活を始めてからなんと。  不動産にまつわるトラブル相談が次々にやってきます。

 

当然収益にはなりません。

しかし、どのかたも長いお付き合いで困って居らっしゃいます。

私も弁護士ではありませんので 百戦錬磨とはいきませんが30年の不動産生活の中で培った知恵をフルに活用しながら相談にのっています。

 

不動産業者も建築業者も千差万別ですが、利益優先の血眼の自分勝手な有様に耳を疑う事ばかりです。

一般の平穏な暮らしに土足で踏み込み自分たちの利益を押し通そうとしてきます。

 

何処のお宅にも 隣地はありますよね。

この隣地がいつも問題を運んできます。 今日の朝一番の駆け込み電話は、隣地の進入路の共同所有者からの 突然の生活排水管設置同意書の要求です。

 

共同で使用している私道に 突然生活雑排水を埋設する工事の同意書の要求でした。

 

え!!  家が建つの?  ドックランの予定でしたよね?

どの位置にできるんですか?  排水管壊れたら 誰がしゅうふくするんですか?

 

????分からないことだらけで、当人が分からない事は 私に相談されても分かりません。

基本 隣人と話し合うしかないのですが、何せこの隣人が強面らしく 相談者は怖くてそれを聞く事さえできません。

 

結局、お互いの確認書を作成して 印鑑証明を添付するという事を条件に署名捺印は延期してもらっていますが・・・。

何を聞いても分からない職人をお使いにして本人からの説明、又は設計や・又は建築屋は全く出てきません。

これでどんな人か理解できます。

 

出来るなら首を突っ込みたくありませんが、私はトラブルに巻き込まれ屋さんなのです。

腰は引けていますが結局いつの間にか当事者になる事は目に見えています。

しかし、 この土地を購入するときは私は仲介には入って居ないのです。

当時の業者はもう誰も残って居ません・・・・。

 

何ですかね~。

メンタルがホントヤバいです。

 

 

思い通りにならぬことばかり

ゴールデンウィークの真ん中。

毎日がお休みの人には こんな改めてお休みが許されるとイライラします。

 

関東でも言いますかね~・・・「怠け者の節句働き」

 

まあ東北の私の田舎では、お休みの日に働く人を揶揄してこんな諺を掛けられます。

いつも怠けている人に限って 世間がお休みの時に忙しいふりをしてみたくなるのです。

 

私も不動産業についてかれこれ30年・・・・こんなに暇な事はありませんでした。

毎日が日曜日。

なのに、ゴールデンウィーク! だって。

 

ゴルフ・パチンコ・賭け事一切興味なし。  お酒が好きですが流石に日がなお酒と言うわけにはいきません。

働きバチには 拷問のようなゴールデンウィークまだまだ続きます。

 

手掛けている案件は 官公庁のお休みを受けて全く停まっています。

 

こんなつまらないブログ更新している間に 能登地方で震度6強の地震です。

久しぶりの画面から流れるあの音に、東北震災の悪夢がフラッシュバックしました。

世の中何にも思うようにはなりません。

地面が揺れない事が幸せ。

何処も痛くない事が幸せ。

何でも幸せ!

 

 

 

近隣と言う名の暴力パート2

これってよくある事なのでしょうか・・・。

こんな人がどこにも居るのでしょうか・・・・。

 

新築住宅の施工中の出来事でした。

隣接の新築住宅は同業他社の施工による一足早い入居で、お若いご夫婦が住んでいました。

ご主人は朝早いお仕事でいつも皆さんが出勤する時間に帰宅の御様子。

従って日中はかなりお暇らしく、何時間も玄関のタイルに腰掛けわが社の建築の様子を見ていました。

お会いするときはいつもこちらから「お早うございます!」「こんにちわ!」と声掛けしますが、何故かいつも不機嫌でガテン系のお顔で睨みつけてきます。

奥様は 地味な感じでこれもいつも不機嫌に睨みつけてきます。

多少の騒音や、多少のホコリはお互い様。

どんなに気を使っても完璧にはいきません。

 

しかし、時に私を捕まえてご自分の家造りのこだわりやウンチクを時間かまわず話続ける奥様でした。

こんなに家造りにこだわってお建てになって居るのに、何故か週に何度も施工業者を呼び出してクレームの嵐を吹かせていました。

毎週のように補修の職人さんの車や、ハウスメーカーの営業の車が止まっています。

 

しかし、わが社の建物の二階の窓の高さが一律で無いのが気に要らないらしく、自分の家はこの窓の高さにこだわったとその時だけご機嫌で話しかけてきます。

 

ちなみに、私もそこそこ忙しくしていましたが、ここは我慢・辛抱でよくよくお話を聞いてあげていました。

 

ある日この夫婦のガテン系のご主人からの電話が会社に入ります。

「あのさ~!  お宅の工事の車にうちのフェンスとブロックが当て逃げされたんだけど!   すぐ見に来いよ!」

「エ!!!!!!。 それは大変に申し訳ありません!。すぐ伺います!」

 

厄介な夫婦に厄介な事をしてくれたと 職人に腹を立てながら現場に向かいます。

まあどの程度やったのか分かりませんが、当然新築の住宅の入居間もない外構に傷をつけたならただ事では済まないでしょう。

 

現場に到着すると、確かに 北西の角がえぐれてヒシャゲていました。

早速ご主人の立ち会いのもとに平身低頭平謝りで、職人に確認の上弁償する旨を伝えて

帰ってきました。

 

外回りの仕上げに入って居た職人の親方に、この状況を伝えた所何と・・・・!

「それ やったのその家のご主人だよ。 友達が来ていて門の前で車いじって遊んでいるうちに車をバックさせて 思いっきりぶつかったんだよ」

私「・・・・・。」

「みんな見ていて目も合っているから、俺が行ってこようか?」

 

頭の血流が止まって・・・思考不能になってしまいましたが。

こんな人間がいるとは知りませんでした。

まだお若いご夫婦なのにどうしてこんな事が出来るのでしょうか・・・・。

 

職人に謝って この家に出向きました。

ご主人は留守で 奥様が出てきました。

職人から聞いたことをそのままお話ししたら、何と「そうですか・・・・」

と自宅に引き返していきました。   何の反論もなしに。

 

この話はここで終わりですが、ちなみに このご夫婦は最初から知っていた模様です。

ご主人は勿論自分がやったことですから。

似た者夫婦とはよく言いますが、価値観は全く同じ。

多額のお金がかかる為、誰かのせいにして直させようとしたようです。

 

女性の社長なら何とか口実を作りダメで元々…だったようです。

こちらがガテン系の男性なら最初からこんなことは思いつかなかったと思います。

 

世の中は怖いものだらけ。

特に工事中の近隣はホントに怖いです。

 

 

 

 

 

 

小江戸にて

今日の千葉県佐原市

偶然居合わせたひな祭り。

ここは、いつも異次元です。

ほんの少し 嫌なことを忘れて美味しいウナギを頂きました。

 

連れて行ってくれた大切なお客様・・・と言うよりもっと強いえにしをを感じるご夫妻。ありがとうございました。

ご自宅を建築してくださった頃はまだ本当にお若いご夫婦でしたのに、子供さんも仕上がって 落ち着いた中年になられました。

孝行鰻。

心に沁みましたよ!