designershome’s blog ~デザイナーズホーム~

専業主婦から不動産・建築の会社を起業したおばさんの話

お家に帰りたい!

私の自宅に続く6m程の市道には、いろんな珍客が訪れます。

 

先日写真をアップした雉のつがいのオスは、1っ週間ほど前の朝私の自宅に向かって散歩していました。

写真を撮ろうと構えたとたん飛んで行ってしまい、住宅地での雉の散歩のスクープが取れませんでした。

3日前には道の真ん中を車いすのおばあちゃんが歩いて(?)いました。

座ったまんま足を漕いで前に進みながら、当家の娘婿さんの車を通せんぼ。

どうやら、近隣に最近出来たデイサービスから抜け出してきた模様。

すぐに、施設から飛び出してきた男性に迎えられて帰っていきました。

 

そして今日・・・。

おばあちゃん又発見!!!

次女がこのおばあちゃんの所に駆け寄り「おばあちゃん!  どうしたの?」

おばあちゃん・・・「おうち  帰りたいの」

「大きい通りに出れば帰れるから・・・」

「どこ?  大きい道に連れてって?」

 

次女が施設にお迎えを頼んでいる間、私はおばあちゃんの話し相手になりました。

白髪の品の良いおばあちゃんで どうやら認知症を患っているようです。

 

自宅に帰りたい!!!

おばあちゃんのこの切なる願いが叶う事はないかもしれません。

私は言葉を飲み込みました。

親切に施設に戻してあげてこれで終わりです・・・。

 

こんな夢を見たことはありませんか?

自宅に帰ろうとしているのですが、どうしても道が見つからないのです。

焦って、行けども行けども私の家はないのです。

確か、2度目の自宅を手放して現在の自宅に入居してからこんな夢を何度も見ました。

今の私の自宅は 私が設計士の資格を取得して初めて設計した 言わばドリームハウスです。

借金取りから命からがら逃れて やっと手に入れた安住の地にいて尚、こんな夢に苦しめられていました。

 

おばあちゃんはこの夢の中をユラユラ彷徨っているのです。

思わずこみ上げた涙をぐっとこらえ、 屈強なお迎えの男性に引き渡しました。

 

次女にこんな話をしたら 「お母さんは大丈夫。ボケても家にいたいんでしょ。

お姉ちゃんと私が付いているから心配しないで!」

娘たちに感謝しながら、長い年月で傷ついた心の傷が又うずきました。

 

おばあちゃん!

早く誰か迎えに来てくれるといいね。