足掛け三年目の10月 私は二次試験の再挑戦をしました。
思い起こせば、二歩前進、一歩後退のトータル一歩前進でしたが、一度も授業を休まず、与えられたカリキュラムを全てこなして 試験会場に無事たどり着いた時は ほぼこの一年の手ごたえを感じていました。
長い5時間が過ぎペンを置いた時には「あ~・・・合格した」
と言う安ど感が心を満たしていました。
一年前に不合格の声を聴いたその電話で 12月合格の声を聴きました。
長かった闘いの日々が終わりを告げたのです。
仕事の事
初めての住宅営業は、慣れない事ばかりでしたが 次第にお客様目線の素人っぽさが受けたのか受注する件数が増えてきました。
眠っている過去のお客様の掘り起こしから、土地探し、売却の依頼から住み替えと確実に顧客の数が増えていきました。
会社の体制も、ほとんど自由に動かしてもらって束縛を嫌う私にうってつけの会社です。
自分では気が付かなかったスキルが いつの間にか身についていたようです。
土地探しから、ローン付け。 図面作成 施工、管理とすべての分野で勉強させてもらって、まさに水を得た魚の様だったと思います。
何年かの後には お給料袋が立つ月もあって 人生で初めて「今が一番幸せ・・・。」
と思える様になりました。
ボーナス、地鎮祭ご祝儀、お客様からの心付け・・・始めての貯金は、次女の結婚祝いに消えましたが、それでも出来ることの幸せののほうが大きくて又、働こう!と言う原動力になりました。
新しい家での 新しい生活 借金に追われることのない生活。
40代の後半・・・まだまだ若くて 本当に幸せでした。
このままだと、ハッピーエンドで終わって 起業するには至っていませんね・・・。
まあ~
この頃初めて私は 不動産屋になることが出来ました。
しかし、まだまだ建築屋さんにはなれません。
遠い・・・道半ばの時代でした。