designershome’s blog ~デザイナーズホーム~

専業主婦から不動産・建築の会社を起業したおばさんの話

耳寄りな話が舞い込んだ事

こんな仕事をしていると、時に耳寄りな話も聞こえてきます。

 

ある大手ガス会社が、集中プロパンの基地を探しているというのです。

ご存じの様に 大きなプロパンガスのボンベを住宅地に設置し一つの地区のプロパンガスをまかなおうと言う計画です。

 

個別プロパンと違って 宅内にボンベが入らない便利さと、都市ガスが入った時点で配管の接続が出来て近隣住民には又とない良いおはなしです。

 

しかし・・・この基地が自宅の隣に来ると言ったらどうですか?

 

当然大地震が来た時の事故や、景観などのリスクはあります。補給の大型トラックも出入りします。

こんなことで あちらあちらこちらで住民との敷地確保の話し合いがこじれているとの情報でした。

 

しかし大手のガス会社にしてみたら どうしても公道にガス管を埋設し来たるべき都市ガスの誘致迄に権利を保持することは大きな事業の一環です。あきらめるわけにはいかないようです。

 

さて、私の自宅の隣接地に 63坪程の空き地が売りに出ていました。

地続きですから、当然ほしいのは誰でも同じです。

しかし、お金の無い人はどんなに欲しくても手に入りません。

自宅を新築して、おけらの私達一家にそんなお金はあるはずもなく、「 どうぞ変な人が買いに来ませんように・・・・!」 (自分が変な人なのを忘れ) などと祈る事しか出来ませんでした。

 

・・・しかし・・・。その話を小耳にはさみ・・私はハタと考え込みました。

ちょっと待てよ。  上手く近隣と接していない私の自宅の隣接地は、私たちが我慢すれば他の誰にも迷惑は掛けない。

もしかすると金策がうまくいけば、私でも手に入るかも知れない。  と思いました。

 

住宅ローンは通常 自宅を建てる人の為のローンで投資の様相のある者には貸してくれません。   しかしその当時銀行は今ほど貸し渋りもなく、敷地の延長・駐車場用地として私の名義で融資をしてくれることになったのです。(当時はそこそこの年収もありました。)

 

命からがら住み替えて やっと生きているこの私に大金の融資をしてくれた地方銀行には今でも感謝しています。

土地の所有者と契約・決済を終えて晴れてガス会社と賃貸契約を結びました。

 

 

こうして私は 幸せ玉を乱発して 隣接地を手に入れます。

後に一括返済を済ませましたが、私の大きなターニングポイント。

この時の金はお金は後の私の 起業の軍資金となります。

わらしべ長者のようなお話でした。