designershome’s blog ~デザイナーズホーム~

専業主婦から不動産・建築の会社を起業したおばさんの話

不動産屋は 乗り物か?

世の中には おかしな思考回路の方がたまにいらっしゃる。

 

同じ事案が二度ありましたが・・・。

一度目は 会社の前に年の頃なら30歳前後の 少々肥満気味の髪の長い女性が佇んで何か考えているようでした。

 

暫くすると 遠慮がちに「あの~・・・。アパートを探しているんですけど・・・」

と店内に入ってきました。

 

まあ 不動産の仕事を長くやっていると まず気を付けないといけない事の第一に

若いシングル女性が あげられます。

勿論今は こんな事を言っては色々問題になりますが・・・。

なぜなら この背後に男性が見え隠れすることがあるからです。

これが、もし反社会的なお仕事の方だったら・・・とか、 無職で賃貸契約が出来ない男性だったら・・・と想像は膨らみます。まあ考えすぎの様でしたが。

 

この時は 雑談を交えながら それとなく個人情報を聞き出します。

 

お仕事はウエディングプランナーさんだとか・・・。

軽く違和感。

なぜなら 彼女は 少し汚れたロングヘア-に ツ~んと匂う体臭があったからです。

多分お風呂に入っていない・・感じ。

私ならこの人にウェディングプランをたててほしいとは思わないからです。

彼女は ここから30分余り離れた近郊の町でアパートを探しているという・・・。

 

「なぜ!!!!!」

近郊の町には 沢山のアパートに沢山の不動産屋があります。

なぜ何駅も離れたこの街のアパートにくるのか???

 

具体的な条件など聞き出したものの、なんかハッキリしません。

しまいには、そこの駅の付近で車をおりて 自分でさがすとの言い分。

まあ非常識な人は沢山いますが、この女性は非常識を越して 職業の区別が出来ないのです。

案内・・・といいながらその街までタクシー代わりをさせようと思ったのです。

不動産屋をバカにしています!

 

しかしここでむやみに叱る事は出来ません。

何せ彼女は自分を客だと言い張るのですから。

怒りを抑えて 軽くジャブを飛ばして そちらの不動産屋に行ったほうがいいですよ。

  電車で行け!!!とやんわり断りました。

 

二度目は・・・。

ある日電話で「売りたい山があるんだけど、自宅まで来てもらえないかな~」

勿論新しいお仕事です。

隣町の大地主の御隠居さんでした。

こんな大地主の方からお仕事頂けるなんて「ラッキー」的な感じですっ飛んでいきました。

大きな門構えの御屋敷に伺い 年齢80歳前後の一番手に負えないご年齢のご老人でした。

ひとしきり自慢話を聞いたのち 売りたい山に案内するからと 私の車に乗り込みました。

くねくね道を15分くらい走ったところで ご老人は「ここでいいよ!」

「は~?  この山ですか?」

「そうだよ。   この辺からこの辺迄・・・♬」

右腕で軽く円をかきながら 結局どこを売りたいのかサッパリわからない内に 下駄を鳴らして軽く手をあげて ご老人は将棋会館に消えていきました。

狐につままれた…とはこんな感じでしょう。

 

「やられた!!!」

又タクシー代わりに使われたのです。

それきりご老人は連絡ありません。

なぜ私の所に電話をくれたのかというと・・・多分毎回業者を変えてタクシーの代わりをさせているので、他の業者は来なくなっているのだと思います。

 

本当に疲れます。

不動産屋はタクシーではありません。

くれぐれも真似をなさらないでくださいね。