designershome’s blog ~デザイナーズホーム~

専業主婦から不動産・建築の会社を起業したおばさんの話

信者と言う字は儲けると書く!

宗教脱会するときは、精神的に追い詰められていきます。

ただ自分の思うところだけを信じて 例え野垂れ死にしてもこの道を進もうと決心して

親族とも決別しなくてはなりません。

 

統一教会ではありませんが、私の属していた宗教もほぼ同じです。

 

ウイルスの様に 親族・友達に感染していきます。

 

最もの被害者は子供達です。

日曜日には子供集会があります。

夜は親が集会の為家を留守にしています。

地域の子供会や 友達との遊びには参加できません。

夏休みには早朝の滝行や すべての行事は 他の何より優先されるのです。

 

私が脱会を決心した理由は又 他の機会にお話しさせて頂きますが・・・・。

複雑な胸の内を書き込むには少しの勇気と 家族の了解が必要です。

 

信者と言う字は儲けると書きます。

この字を読んだとき 何かスッと腑に落ちた気がしました。

 

教団の教えには バチは当たらないと言います。

しかし 教祖様の守りの輪から外れてしまって守ることが出来なくなるといいます。

 

私が、脱会を決めた時 多くのかつての仲間たちが交代で説得に来ました。

折角立ち上げた不動産会社がつぶれるかもしれない。 とか家族の健康が守れないかもしれないとか・・・。様々な説得が続きました。

 

しかし、残念ながら誰も私を論破することは出来ません。

なぜなら 私は 宗教の理論武装は誰より出来ていましたしその矛盾も誰より知っていたからです。

 

苦しんで苦しんで踏み絵を踏んだ者を誰が止めることが出来ましょう。

 

脱会してしばらくたったある日  かつての宗教仲間と再会しました。

彼女は、出来るなら私を連れ戻したかったと思います。

彼女の口から語られた事に私は 空いた口がふさがりませんでした。

 

大きな交通事故にあって一命をとりとめたというのですが、この時の記憶は全く消されていて この賠償金で借金を返すことが出来たという事の顛末でしたが。

 

そもそも何故交通事故にあうのか・・・。

彼女の解釈では 困窮していた家庭の事情を乗り越えるためには この交通事故は必要だったというのです。

大きなお守りを頂けた・・・と涙ながらに話して 私に戻ってくるようにと説得に掛かりました。

 

昔の私なら、手を取り合って喜んで新しい仲間を導きましょう!などと言っていたと思いますが、悪いんですが・・・笑いをこらえるのに困りました。

この話のどこまでが真実なのかわかりませんが、社会的貧困の集まりであったこの宗教団体で経済的に救済されるのには 数多くの交通事故が必要になって来る事になります。

 

先日の安部元総理大臣の訃報に接し 悲しみと怒りがこみあげてきます。

しかし、日常的には目に見えないこの国の奥底にある光の当たらない闇に突然スポットが当たってしまいました。

娘に言わせると「お母さんは一般を代表する!」・・・そうですが、見たくありませんでした。ただ悲しい・・・ただ犯人が憎い・・・。で済めば辛くはありませんが、過去に洗脳の世界を彷徨っていた私には とても他人事には思えずこの青年の未来と、亡くした日本の宝を惜しんでなりません。