designershome’s blog ~デザイナーズホーム~

専業主婦から不動産・建築の会社を起業したおばさんの話

言わなきゃよかった一言

口は災いの元・・・と言いますが。

わたしの口には悪魔が棲んでいます。

対人関係を壊すために 絶好のタイミングで勝手に飛び出します。

それは ヒットマンの様に相手の頭に弾を打ち込み 時には修復不可能・言い訳不可!

という惨憺たる状況を作り上げ、放った後のこの「ア!!やちゃった感」はすざまじいものがあります。

 

4年前の 故郷の同級会でのことです。

 

50年ぶりにご招待いただいた東北の高校の同級会は、私を一瞬にして高校3年生に戻してくれて本当に感動的なものでした。

高校1年生で 一家離散に追い込まれた私は 伯父の世話で残った2年間を過ごしました。

それは決して甘い思い出ではなく 余り思い出したくない時代の記憶でした。

疎遠にしていたこの時代の同級生達からの御誘いは「 残された時間をいと惜しみましょう」という趣旨の事で、遠方の私にもお誘いが掛かった訳です。

 

私の母校は農業高校で 当時珍しかった「パイロットスクール」という政府お墨付きの

全寮制の農業後継者育成の高校でした。

そのほとんどは 地元で農業育成・指導者・農家の跡取り・農家のお嫁さんとなり地元を支えています。

私の様に首都圏に出ていくものはほとんどいませんでした。

 

この記念すべき同級会で 私の中の悪魔は一瞬のスキを狙ってとびだしました。

一人ずつ近況をお話しする時間を頂き 私の番にまわってきました。

現在 建築・不動産の会社を経営しており、38歳で宅建士を。46歳で建築士を取得しました。・・・と少しの誇らしさを持って話しているときに・・・思わず

「●●高校出身 デモ 国家試験合格しました!」  と言ってしまったのです。

でも ・・・が多かったです。

一瞬・・・・・・と言う空気が流れどこかの席で 「デモだって!」・・・・。

隣の席にいた 農業科で 国立大学1発合格した秀才君は 今は立派な育成者になって・・・苦笑いをしています。

・・・出来損ないの生活科出身の食えない奴・・・。

 

でも・・でもの意味が違います。

訂正も出来ませんでしたが、私は 高校の履修科目に無かった数学の勉強をひたすら行い建築士のモーメントやルートに苦戦した!・・・

畑違いと言う意味だったのです。

 

こんな高校出身でも・・・と言う意味ではありませんでした。

「折角 何十年ぶりに招待したのに あいつは相変わらず協調性のない奴だ!」と思ったのか 思わなかったのか それから 1度も同級会の御誘いはありません。

 

又一つ 行けないところが 増えました・・・・。