designershome’s blog ~デザイナーズホーム~

専業主婦から不動産・建築の会社を起業したおばさんの話

すぐそこにある危険

春の陽気に誘われて、朝8時15分 愛犬のサリーと散歩に行きました。

近所の公園は 梅の花が満開で 抜けるような青空が広がっていました。

 

見回すと、不思議なほどだ~れも居ません。

いつもは子供の声や 散歩中の愛犬家、赤ちゃん連れのお母さん・・・。

リハビリ中の散歩おじさん・・・。

異次元の様にだ~れも居ないのです。噴水のある 町で一番大きな公園です。

 

「へ~…サリー誰も居ないヨお!   走ろうっか!」

不思議な無人公園で 私は愛犬のリードを外し「ヨ~イ ドン!!!!」と走り出しました。

何故か素敵な解放感に 心がとても軽くなり全力疾走しました。

サリーも私の歩幅に合わせて 伴走してくれました。💛

 

しかし!!!!

20歩程走った次の瞬間 私の記憶は全く無くなっていました。

どれくらい時間が経ったのか・・・・。

気が付くと 公園の中央の歩道に横たわっていました。

 

何が起きたか分からずに 目の前にあるコンクリートの歩道と、愛犬のサリーが小首をかしげて「ねえ~ どうしたの?」・・・と言う顔でのぞきこんでいます。

 

驚いて起き上がろうとしましたが、何せ 健康で健脚だけが取り柄の私が 道端で倒れている・・・・。この事態を理解するまで身動きが出来ません。

幸いどこも怪我はしていないようです。

廻りを見回して誰か助けを呼ぼうにも誰も見当たりません。

携帯電話も 少しの間の解放感で自宅に置いてきました。

 

さ~・・・・。どうしよう。

「よっこイショ」 と起き上がり顔に付いた泥を手で払い 洋服をはたいて起き上がりました。

 

救急車を呼ぶべきか・・・家族を呼ぶべきか。。しかし、都会(?)の死角には助けてくれる人はみあたらなかったのです。

 

ボ~っとしながら 少しずつ考えました。

1, 自分で歩いて帰る以外に選択肢はない。

2, 年甲斐もなく 全力疾走したため どうも酸欠を起こしたらしい。

3, 特に騒いで 病院に行くほどはない。

・・・と結論が出ました。

 

そこから ノロノロと愛犬を引き連れ自宅に戻りましたが、歩きなれた道がとても遠くに感じました。

 

これは4日程前の話です。

やっぱり元気に動いています。

しかし・・・・・。過信が引き起こしたこの出来事は 自分がもう若くない事を思い知らせてくれました。

中にはこんな状態で亡くなった人もいる事でしょう。

本当に怖い出来事でした。

ドラマなら ここから戦国時代にタイムスリップして 大活躍して戻って来るのに掛かった時間は実際1分くらい・・・。なんてね!

多分1分くらい 何処か異次元の世界にタイムスリップしていたんだと思う事にしました。